地域のチカラ ~伴走支援の現場~
事業所紹介2024
エゴマ栽培で地域を活性化
過疎化と高齢化が進む鳥取県若桜町で、地域活性化のためにエゴマ栽培が注目されています。若桜農林振興は、耕作放棄地を活用し、米とエゴマを栽培・生産することで地域に貢献しようとしています。
1999年に設立され、農作業や森林関係の業務を請け負う中で、6年前からエゴマ栽培を開始しました。
エゴマは栄養価が高く、特に「α−リノレン酸」を多く含む食材として注目されています。
小林正樹社長は、「人口減少や高齢化が進む中、少しでも地元に貢献したい」と語り、エゴマ栽培を地域活性化の起爆剤と位置づけています。町が建設した搾油施設で生産されるエゴマ油は、「生搾り」と「焙煎搾り」の2種類があります。生搾りはフレッシュさが特徴で、焙煎搾りは香ばしさがあり、初めての人にもおすすめです。
また、焙煎したエゴマの実をそのままパック詰めした商品も販売され、東京や大阪のホテルやレストランでも扱われています。
若桜農林振興は、無農薬で栽培し、品質管理を徹底しています。選別機と人の目で7〜8回の選別を行い、最高品質のエゴマ油を提供しています。
小林社長は、「町民にもエゴマ栽培を広め、耕作放棄地を減らし、若桜町を元気にしたい」と意気込んでいます。
米とエゴマ栽培を通じて、若桜町の地域活性化を目指す若桜農林振興の取り組みは、過疎化と高齢化が進む中での新たな希望となっています。地域の特産品として、品質にこだわったエゴマ製品を提供することで、町の魅力を発信し続けています。