地域のチカラ ~伴走支援の現場~
総菜が大人気のスーパーで地域の食生活を支える
箕島コーポレーション有限会社が大山町所子などで運営する「エムマート」は、地域に愛されるスーパーマーケットだ。創業は1966(昭和41)年で、箕島愛社長の祖母が、主婦のための食料品店を同町内で始めた。以来、地域の顧客に役立つ店舗であり続けている。
▼工夫をこらした弁当に雑貨や家電も
多彩な惣菜が評判で、一日に200~300種類が並ぶ。全国でも珍しい春雨入り茶わん蒸しや、「地元の主婦の味」という煮物など、ほとんどが手作りで優しい味。おにぎりは鮭や昆布など定番が人気で、リピーターが多い。フレイル予防の弁当は、町の健康推進課とのコラボ。「普段の食生活を考えるきっかけに」との思いを込め、薄味で栄養たっぷりに仕上げた。アジのミンチカツにきゅうりとマスタードのソースなどひねりのきいたおかずも楽しく、週2回の限定販売で昼時にはなくなることも。
生鮮食品に加え、百円均一の商品や小型の家電など、一通りの商品が揃う。「小さな店だけど、地元の人が困らない売り場にしています」と箕島さん。
▼商工会の支援で、事業の幅を広げ新しい挑戦も
商工会との付き合いはずいぶん長く、箕島さんはとりわけ関わりを深めている。計画の策定や補助金に関する支援に加え、商工会の声がけでイベントに参加し、新商品を考案したり、町内の事業者との連携を深めたり。「しんどい時期を乗り越えられたのは、商工会のおかげです」と箕島さん。
そして、町の補助金を活用し、昨年に閉店した旧Aコープ名和店を引き継ぎ、エムマート2店目の名和店として営業を始めた。打診を受けた際は、不安要素もあったが、商工会の専門家派遣制度も活用し、データを基に社内で話し合って決断。3月の開店以来、買い物客から「営業してくれて助かっている」「品揃えが充実している」と声があり、箕島さんは「お客さんの言葉にはパワーがある。頑張ろうと思えます」と笑う。1号店である大山店と合わせ、地域の住民の日常の買い物を支え、雇用を守っている。
流行をキャッチして新しい惣菜を考案したり、イベントを開いたりと店舗は常に変化している。9月には、境港直送の鮮魚を詰め放題にできるイベントを大山店で開催し、70人が集まった。イベントに力を入れるのは、集客に加え、「大山町はいいところだよ」とアピールしたい気持ちがあるから。宅配も行っており、今後はさらに移動販売車にも力を入れる予定だ。
いま世間で人気のあることを探り、自分たちがやりたいことを自問自答しながら、マイペースにやっていきたい、と箕島さん。チャレンジはまだまだ続きそうだ。
▼経営支援専門員の声 西部商工会産業支援センター 主任 安井 夏樹
多彩な惣菜が人気のエムマートは、流行をキャッチした新しい惣菜の考案や、「普段の食生活を考えるきっかけに」とフレイル予防の栄養たっぷりの弁当なども販売されています。品揃えも生鮮食品に加え、百円均一の商品や小型の家電など、一通り揃う、地元の人が困らない売り場作りを心掛けられています。地域の顧客に役立つ店舗であり続けるエムマートさんの良き相談相手となり、今後の発展を後押しできるよう支援を継続していければと思います。
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■事業所名:箕島コーポレーション(有) ■業 種:小売業 ■住 所:鳥取県西伯郡大山町所子261番地8 |
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