地域のチカラ ~伴走支援の現場~
デザイン一新、販路拡大に期待
飲食店経営や企業のデザインブランディングなどを手掛ける㈱トリクミ(八頭郡八頭町見槻中一五四―二隼Lab.2F、古田琢也代表)が展開する微アルコールクラフトビール「Ciraffiti(シラフィティ)」が、従来の瓶での販売から缶での販売へ切り替え、品質保持と販路拡大を図っている。
シラフィティは、同代表と橋本龍寛工場長が「シラフでも、飲みニケーションの場に参加しやすくなるように」との思いで開発したアルコール度数0・5%の微アルコール(微アル)飲料。試行錯誤の末、国内唯一のノンアル・微アルクラフトビール専門醸造所として2022年に瓶での製造販売を始めた。アルコール生成が少ない特殊な酵母を使用。飲んだ時にビール感やアルコール感を感じられ、ノンアル飲料にある「物足りなさ」を感じさせない味わいになっている。
同社はシラフィティを「飲む・飲まない」による心理的な壁を取り払う、日本での微アル文化の定着を狙う商品にしたいとしている。
アルコール度数1%未満は法律上、清涼飲料水に分類されるが、微アル飲料は、微量ながらアルコール摂取が行われる観点から各メーカーが自主規制で微アルと分類している。
依然として日本には「飲みニケーション」文化が根強く残るが、アルコールに苦手意識を持つ人や、健康志向の高まりを背景に飲酒量を抑える層が増えつつある。しかし、微アル飲料を手に取る人が少なく、認知も進んでいない。
そのため同社は、微アル飲料をより手に取ってもらいやすい商品にするため、瓶から缶への販売に切り替えた。栓抜きいらずの250㎖の飲み切りサイズ缶にすることで持ち運びが便利に。同時にデザインも一新し、遊び心を刺激するビジュアルにし、手に取りやすいパッケージになっている。
橋本工場長は「瓶に比べると缶の方が、ヘッドスペースが少なく酸素が入りにくい構造。光を通さないため、酸化や劣化を防ぎ、品質を高い状態で保てるようになった。缶へとリニューアルすることで、軽量コンパクトな発送が可能になり、これまで以上に幅広いシーンでお客様が楽しんでもらえる」とした。
同社はさらに、メンタリストDaiGoと共同開発で「D—lab会員限定 微アルコールビール」のサブスクリプションも行っている。定番の味と月替わりの味の2種類を提供し、一般市場では味わえない特別なサブスクになっている。
「試したいレシピが多くあり、探求心がくすぐられています。多くの人に色々な味わいを楽しんでもらえる機会となっていて、作っている私も楽しくなっています」と同工場長。
最後に「今後は、商工会や多様なルートを通じ、タンクの拡充や販路拡大を目指します。ビールで培った技術を基に、シラフでも楽しめる飲み物で、飲みの場をみんなが楽しめる場にしていきたい」とした。
県内販売は、希望小売価格430円(税込)以上で、アムズ、道の駅清流茶屋かわはら、大江ノ郷自然牧場などで取り扱っている(購入希望者には事前確認を呼び掛けている)。さらに、県内外問わず取扱店を広げる考えだ。缶化を機に販売拡大がどこまで進むかが注目される。
【出典】株式会社 山陰政経研究所 旬刊政経レポート 令和8年3月15日号
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■事業所名:株式会社 トリクミ ■業 種:製造業 ■住 所:鳥取県八頭郡八頭町見槻中154-2
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