地域のチカラ ~伴走支援の現場~
手探りから切り開いた自動車整備用品輸入販売
合同会社ASTOでは、現在、輸入車用工具、スキャンツール等の輸入販売事業を展開している。
竹内代表は平成14年に「タケウチエンジニアリング」を創業し、輸入車の整備を中心に事業を展開してきていた。
▼視野を広く海外マーケット参入
現在の自動車は輸入車、国産車問わず、修理の際に診断テストを行うスキャンツールという機器が必要になる。また、輸入車の場合、修理に様々な特殊工具が必要になる事に加え、国内で部品が入手困難な場合や、修理に対応できないものなどが存在する。そこに対応するため同社では特殊工具や入手困難な部品、国内で修理できない部品の修理等の受け皿を海外に求め、10年以上の歳月をかけ海外に調達ルートを構築している。取引のある国は北米、欧州、アジアなど多岐にわたり相当な数となっている。
令和元年9月に合同会社ASTOへ法人化し、同事業を本格化。現在、複数メーカーと正規代理店契約を結び展開。これまでの整備業を大幅に縮小し、新事業の販売サポートへシフトしている。「15年以上前、修理依頼を受けた車のエンジンコンピューターが国内では修理不能で色々と調べ、カナダに修理できる業者がある事がわかり、手探りでのやりとりで無事に修理できたことがきっかけ。日本国内でも特殊工具などは入手可能ですが、安価とは言えず、修理代金を頂いても、そのために購入した工具代金の方が高いというケースも。それなら海外マーケットから独自で探してみよう」と、最初は趣味の延長のような形でスタートした。最初は粗悪品が届くなど失敗することも少なくなかったという。その失敗も生かしながら、実際に使用して満足いくものを調達できるようになっていくうち、徐々に知り合いの同業者から依頼を受ける形になり、現在の事業化に至っている。