地域のチカラ ~伴走支援の現場~
新しいことに挑戦し続ける町の写真屋さん
鳥取県を代表する三朝温泉で写真館を営むアイザワフォトスタジオ。平成12年に相澤雄二さんが相沢スタジオを開業。平成30年に息子の相澤涼太さんへ事業承継し、アイザワフォトスタジオに社名変更。
以前は、地元の旅館と提携して温泉客の記念写真や宴会のにぎわいを撮る仕事が大きな収入源だったが、社員旅行などの団体客の減少に比例して記念写真の仕事も減っていた。
そんな時代の変化・流れを先読みしながら、常に新しいことを考え・挑戦してきた相澤さんが、初めて挑戦した事業は、ブライダルフォト事業であった。
「当時、結婚式の模様を撮影して一冊にまとめる仕事が注目されていて、これだと思い、すぐに倉吉市内のホテルに営業をかけました。」と当時を振り返る相澤さん。
ウェディング会場・ホテルに積極的に営業をしたこともり、結婚式の記念写真撮影の仕事を多く請けることができた。
その後、企業・行政のホームページや旅館の写真などの商業写真、企業PRの動画撮影、ドローンを使った空撮など、新しいことに挑戦し続け仕事の幅を広げていった。
▼人とのつながりを大切に
新しいことに挑戦する前に相談したのが、三朝町商工会と商工会青年部の部員であった。
「一つ一つの事業を具現化するため、三朝町商工会に相談しながら進めた。同商工会から国・鳥取県の施策や専門家派遣の活用提案・助言を受け、頭の中が整理されたことで、やるべきことや事業の目標が明確になったことで着実に事業を進めることができた。」と話す。
「新しい分野にためらわずチャレンジできたのは、三朝町商工会・同商工会青年部の先輩たちの助言や励ましがあったから」と振り返る。
「三朝町は旅館・観光業を中心に商工業者のすそ野が広く、結束力も強い。先輩たちに厳しくも温かいアドバイスの洗礼を浴びましたが、商売には何よりネットワーク、人のつながりが大切なことを学びました」と話す。
「今やデジカメやスマホで誰でも気軽に写真が撮れる時代となりましたが、写真を通じて何かが相手に伝わる写真を撮るのがプロなんです。」と自信に満ちた表情で語る相澤さん。
「さらに新しい仕事の構想もあり、常にアンテナを張って、新しい仕事の情報を仕入れたいですね」と話す相澤さんは、目まぐるしい時代の流れにもひるむことはなく邁進していく。
▼経営支援専門員の声 中部商工会産業支援センター 主任 蓑原こずえ
相澤さんは経営に対し真摯に向き合っておられるため、「今必要なことは何か」「そのために活用できる施策は」といった相談を受けることが多く、日々様々な施策等の情報提供を行うことを心がけています。
その中でも持続化補助金を活用したホームページの改修は、サービスメニューや価格表が分かりやすくなったことにより、お客様に大変好評であり集客につながっているとの報告を受け、支援の成果を実感することができました。
商工会は今後も事業所の持続的発展に向け支援を行っていきます。
【事業所概要】
事業所名:アイザワフォトスタジオ 事業内容: 写真業 住 所:〒682-0121 鳥取県東伯郡三朝町大瀬559-3 連 絡 先:0858-43-2424 U R L : :https://aizawastudio.com/
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